今回は祈りの聖地 吉野大峯・高野を巡るドライブスタンプラリー(奈良県・和歌山県)の記録となります。奈良県・和歌山県の6市町村を訪れました。
祈りの聖地 吉野大峯・高野を巡るドライブスタンプラリーとは
吉野大峯・高野観光圏協議会が主催のデジタルスタンプラリー。弘法大師空海や多くの巡礼者が歩いた祈りの聖地「吉野大峯・高野」に関連する奈良県及び和歌山6市町村にある秋にお勧めのスポットを巡っていきます。
祈りの聖地 吉野大峯・高野を巡るドライブスタンプラリー | JAFナビ
【スタンプラリー情報】
スポット:五條市・吉野町・黒滝村・天川村・野迫川村と高野町のスポット/6ヵ所(☆☆)
開催期間:2024年10月1日~2024年11月30日
景品:
①市町村賞(スタンプ3ヵ所)(★★)
②コンプリート賞(スタンプ6ヵ所)(★★)
今回はコンプリート(6ヵ所)を目標としました。
移動規模の目安
☆…同一市町村内
☆☆…1都道府県内
☆☆☆…複数都道府県(1地方内)
☆☆☆☆…複数地方
☆☆☆☆☆…西日本全域、東日本全域
☆☆☆☆☆☆…日本全国
難易度の目安
★…余裕で終わる
★★…1日かかる
★★★…数日かかる
★★★★…1週間かかる
★★★★★…頑張れば何とか
★★★★★★…/(^o^)\
スポットに関する情報
(1)世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」とは
「紀伊山地の霊場と参詣道」は2004年7月に世界登録され、「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」の3つの霊場と「大峯奥駈道」、「熊野参詣道小辺路・中辺路・大辺路・伊勢路」と「高野山町石道」の参詣道で構成されています。今回のスタンプラリーでは「吉野・大峯」、「高野山」の2つの霊場と「大峯奥駈道」と「高野山町石道」の参詣道が主に関連しています。
・霊場「吉野・大峯」と大峯奥駈道
吉野・大峯(よしの・おおみね)は、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)の開山以来、1300年の歴史を持つ修験道の聖地として信仰を集めてきました。吉野は役行者ゆかりの地として重要視され、奈良・平安時代には金峯山寺に天皇や貴族が度々参詣し隆盛を極め、修験道の根本道場と呼ばれるようになりました。大峯は、吉野と熊野三山を結ぶ大峯山脈の総称でまた、実践行を重んじる修験道では山に入って苦行を重ねながら歩く「奥駈修行」を最も重視したことから、吉野・大峯の山岳霊場が形成されました。
大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)は役行者が8世紀初めに開いたとされる修験者の修行の道です。吉野山を北の起終点とし、熊野までの約170kmの間、山上ヶ岳や弥山、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳などの標高2000m近い山々の尾根を歩く修験道の中でも最も厳しい修行の行場です。
引用:紀伊山地の霊場と参詣道 | 吉野町公式ホームページ (town.yoshino.nara.jp)
・霊場「高野山」と高野山町石道
高野山(こうやさん)は平安時代初期に弘法大師空海により真言密教の道場として開創されました。壇上に金堂(講堂)はじめ諸堂を建立し、金剛峯寺(こんごうぶじ)と名付けました。鎌倉時代以降、高野山は幕府の庇護を受け、武士の信仰を集めます。また、高野聖(こうやひじり)らにより庶民にも信仰が広まり、宗派を超えた霊場として発展しました。
高野山町石道(こうやさんちょういしみち)は慈尊院から高野山へと通じる全長約20kmの参詣道です。その道しるべとして建てられたのが町石で、高さ3mを超す五輪塔形の石柱が、根本大塔を起点として慈尊院まで180基、弘法大師御廟まで36基建てられています。
引用:参りませう高野山へ | 一般社団法人 高野町観光協会 (koya.org)
(2)各市村について
【A】五條市
写真引用:五條市観光協会 (gojo.ne.jp)
五條市(ごじょうし)は奈良県南西部に位置し、紀州街道などの街道が集まり、また吉野川の水運でも栄えた交通の要衝であり、商業都市として繁栄した宿場町です。中心部の「五條新町通り」は江戸時代の趣をそのままに残すエリアとして知られており、2010年には「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。中でも「栗山家住宅」は、日本最古の民家として重要文化財に指定されています。また、「まちや館」や「まちなみ伝承館」などがあり、江戸時代の町家の造りを間近で見学することができる他、奈良時代から続く街の歴史や文化に触れることができます。明治時代に設置された郵便箱を復元した「書状集箱(しょじょうあつめばこ)」も設置されています。
五條市観光協会 (gojo.ne.jp)
五條新町通り【重要伝統的建造物群保存地区】|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット|五條市|吉野路エリア|歴史・文化|観光 (nara-kankou.or.jp)
【B】吉野町
写真引用:うだ探訪ナビ | 奈良県宇陀市の観光ポータルサイト (uda-kankou.jp)
吉野町(よしのちょう)は奈良県のほぼ中央に位置し、桜と修験道の歴史が織りなす豊かな文化と自然の地です。吉野山は特に有名で、約3万本の桜が山肌を彩る様子が圧巻です。ここには修験道の本山・金峯山寺があり、古くから信仰の地として栄えてきました。また、吉野町は製材業や木工品の生産でも知られ、特に吉野杉や檜を使った割り箸づくりが地域に根付いています。
名所・観光施設 | 吉野町公式ホームページ (town.yoshino.nara.jp)
吉野山観光協会【公式サイト】 (yoshinoyama-kankou.com)
【C】黒滝村
写真引用:町村紹介 黒滝村|奈良県町村会(公式観光情報サイト) (nara-chousonkai.jp)
黒滝村(くろたきむら)は奈良県中央部に位置し「奈良のへそ」とも呼ばれています。村域の97%が林野である「森林の村」でも知られ、修験道の霊場としても歴史が深い「鳳閣寺」や、日本最長級の吊り橋「黒滝吊橋」があり、周辺の山々や黒滝川を一望できる絶景スポットとなっています。
観光ガイド | 黒滝村ホームページ (vill.kurotaki.nara.jp)
【D】天川村
写真引用:奈良県 天川村公式サイト 総合トップページ (vill.tenkawa.nara.jp)
天川村(てんかわむら)は紀伊半島中部に位置する美しい自然と長い歴史を持つ山岳地帯の村で、修験道や温泉地として知られています。吉野熊野国立公園に一部含まれ、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素で「近畿の屋根」と呼ばれる大峯山(山上ヶ岳)がその中心にあります。村の名所として、役行者(えんのぎょうじゃ)が祀った天河大辨財天社があり、弁財天女が日本で初めて祀られた神社としても知られています。天川村はその地理条件から古くは人々が定住するには至らず、また神々が生まれ住まう場所とされる高天原に由来する「天の川」という名がこの辺りの河谷に名付けられたという伝承があります。
天川村の歴史 | 天川村公式サイト(奈良県) 観光ページ (vill.tenkawa.nara.jp)
【E】野迫川村
写真引用:
奈良県 天川村公式サイト 総合トップページ (vill.tenkawa.nara.jp)
町村紹介 野迫川村|奈良県町村会(公式観光情報サイト) (nara-chousonkai.jp)
野迫川村(のせがわむら)は奈良県西南端に位置し和歌山県と隣接している村で、村の北部には古くから開けた信仰の山・高野山があり、南には高野龍神国定公園の一部である伯母子岳や護摩壇山が険峻な山容を見せて連なっています。全般に急峻で標高が高いため、冬季は寒冷で多量の降雪があり、夏季は冷涼で避暑地として広く知られています。秋から冬にかけて雲海が発生しやすいため、絶好の観賞スポットとなっており、「高野辻休憩所」や「立里荒神社」などが有名で、多くの観光客が訪れます。
観光ガイド/野迫川村 (vill.nosegawa.nara.jp)
【F】高野町
写真引用:参りませう高野山へ | 一般社団法人 高野町観光協会 (koya.org)
高野町(こうやちょう)は和歌山県北東部にある町で世界遺産にも登録された「高野山」を有する宗教と自然の調和が魅力の地です。この地は真言宗の開祖・空海(弘法大師)によって9世紀に開かれ、現在も修行や礼拝が続く仏教の聖地です。高野山の中心的な寺院である「金剛峯寺」や、厳かな雰囲気の「奥之院」、堂々とした「壇上伽藍」など、見どころが点在しています。
参りませう高野山へ | 一般社団法人 高野町観光協会 (koya.org)
実際に行ってみて
今回は下記の6ヵ所となります。
①まちなみ伝承館(奈良県五條市)
②吉野神宮(奈良県吉野町)
③河分神社(奈良県黒滝村)
④てんかわ天和の里(奈良県天川村)
⑤雲海景勝地(奈良県野迫川村)
⑥高野山観光情報センター(和歌山県高野町)
①まちなみ伝承館(奈良県五條市)
五條市まちなみ伝承館は平成16年2月にオープンした施設で、施設内にはまちなみの歴史や文化などに関する資料が展示されています。
「重要伝統的建造物群保存地区一覧」と「各地区の保存・活用の取組み」 | 文化庁 (bunka.go.jp)
②吉野神宮(奈良県吉野町)
吉野神宮(よしのじんぐう)は後醍醐天皇を祀る神社です。明治22年(1889年)に創建され、後醍醐天皇の霊を鎮めるために設立されました。吉野は南北朝時代における南朝の拠点であり、歴史的な意味でも深い意義を持つ場所です。桜の名所としても知られており、春には境内や周辺の吉野山で満開の桜が咲き誇ります。
吉野神宮 – 吉野山観光協会【公式サイト】 (yoshinoyama-kankou.com)
近鉄吉野神宮駅から県道167号の山道を約1kmほど進んだ場所にあり、駐車場もありました。
③河分神社(奈良県黒滝村)
河分神社(かわわけじんじゃ)は黒滝村の中央に位置しており、植物や蚕桑の事を司る神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀っています。人間の生活で必要な五穀、とくに稲の成育を司る神として古くから信仰されています。
河分神社 | 黒滝村ホームページ (vill.kurotaki.nara.jp)
当日は吉野神宮から河分神社に向かったたため、県道257号と県道48号を通りましたが、対向車とすれ違いができない非常にハードな1本道が続きました。途中で野生の鹿が道をふさいでおり、かなりビビりました。。。幸いすぐに道をどいてくれましたが…
④てんかわ天和の里(奈良県天川村)
写真引用:天川村 天和の里公式ホームページ – 天川の自然と歴史を活かしたアクティビティが楽しめる施設です (tenwanosato.com)
てんかわ天和の里はもとは廃校になった旧小学校を利用した観光施設で、この施設では子どもから大人まで楽しめるさまざまなアクティビティが提供されています。例えば、川沿いでのバーベキューやボルダリング、清流でのアマゴのつかみ取り体験、木工製作などがあり、自然と触れ合いながらリフレッシュできる場所となっています。施設は屋根付きのバーベキューエリアが完備されており、雨天でもアウトドアを満喫できます。また、アマゴのつかみ取りは自分で捕まえた魚をその場で炭火焼きにして楽しむことができるようです。
天川村 天和の里公式ホームページ – 天川の自然と歴史を活かしたアクティビティが楽しめる施設です (tenwanosato.com)
国道309号と県道53号を通りました。国道309号線については酷道区間と呼ばれる行者還越えの前でしたので、片側1車線の道路が主で思っていたよりもまだ走りやすかったです。
⑤雲海景勝地(奈良県野迫川村)
高野辻休憩所は雲海スポットとして有名な場所であり、一年中雲海が見られることで知られています。
高野辻休憩所(雲海スポット)|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット|野迫川村|吉野路エリア|自然|観光 (nara-kankou.or.jp)
県道53号を通り現地に向かいました。工事があり一部区間が通れなかったため天狗木峠を迂回するルートになりました。前日が雨、当日が曇り時々雨の天候であったため、運良く雲海らしきものを見ることができました。雲海を見たい場合は予報サイトもあるので参考にして行くのがいいかと思われます。
雲海出現MAP | 週末探検家 – 雲海出現NAVI | 三菱自動車 (mitsubishi-motors.co.jp)
⑥高野山観光情報センター(和歌山県高野町)
高野山観光情報センターは2018年7月にオープンした高野山の主要観光案内所として訪問者に観光情報や地域の文化を提供する施設です。このセンターは訪れる人々に寺院や宿坊など高野山の豊かな歴史・文化に関するガイド情報を提供しています。また、インバウンド観光に対応したサービスも充実しており、訪日外国人観光客向けに多言語対応の情報提供も行われています。
高野町 | 高野山観光情報センター (town.koya.wakayama.jp)
現地ではインバウンド観光客が多く目立ちました。また、当日は紅葉の季節にさしかかっていたこともあり、若干色づいた葉を見ることができました。
賞品・景品
こちらは現在応募中となります。
まとめ
今回は祈りの聖地 吉野大峯・高野を巡るドライブスタンプラリーで奈良県と和歌山県の6市町村を訪れました。今回のスタンプラリーを通じて世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に関する知識を得たり、各市町村での観光地や歴史を知ることができてよかったです。引き続きスタンプラリーを続けていきます!!